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発売情報
明日、6月30日から新たに2種類のワインが発売します♪
銘柄は、メルロ樽熟成(2007)(辛口)と、氷結サンセミヨン(2011)(極甘口)です。
・メルロ樽熟成(2007)(辛口) 長野県原産地呼称管理制度認定品
ステンレスタンクで発酵後、フレンチオークで熟成させ無濾過で瓶詰めしました。
香りは果実由来の香りと樽由来の香り、熟成香がバランス良く感じます。
軽い口当たりで、タンニンが優しく、すーっと体に入ってくような飲みやすいワインに仕上がっています。味わいのバランスも良く、口の中に残る香り(口中香)の余韻も心地良いので飲み飽きないワインだと思います。
渋さなどを感じないので、渋い赤ワインが苦手な方は一度このワインをお試しください。
既に販売中のメルロ樽熟成(2006)と比較してみると面白いと思います。
・氷結サンセミヨン(2011)(極甘口)
香りはジュースのようにフレッシュで、みかんや少しパイナップルなど黄色い果実を連想させる香りがします。
味わいは、酸がしっかりとしているので飲んだ後味がスッキリとしたワインに仕上がっています。
既に販売されている他の氷結シリーズとは違ったタイプの味わいですので、是非お試しください。
キリッと冷やして飲んでいただいたり、氷を入れて飲んでいただいても美味しいです。
どちらも贈り物にピッタリのワインです。
是非お試しくださいませ(*^_^)/

さて、問題です。
今回は皆さんが普段見かけないものをお見せしようかなと思います。
さて、これはなんでしょう?
決してコーンフレークとか砕いたクッキーとかではないです。
これはワインに含まれる「酒石」です。
では、この酒石はどうやってできるのかと言いますと、もともとブドウには酒石酸やリンゴ酸、クエン酸などが含まれており、その酒石酸とカリウムが結合してできる酒石酸カリウムのことを一般的に酒石と呼んでいます。
これはガラス状の結晶として沈澱するもので、ワインの入っている瓶の底をよーく見てみると、たまーに結晶が見られます。
こんな感じで。
これは細かい粒ですが、酒石はダイヤモンドのようにキラキラしているので瓶の底に見つかるとなんか嬉しくなります。
飲んでも害はありません♪
最初にお見せした写真の酒石は色が茶色っぽくなってますが、これは発酵終了後の澱引きで出た酒石です。
酒石はアルコールに溶けにくい性質を持ちます。
なので、アルコール発酵中はアルコール度がどんどん上がっていくため、酒石の溶解度が下がり、比較的品温が高くても酒石が結晶化して出てきます。
もう一つ、酒石は温度が低いと結晶化する性質を持ちます。
なので、発酵終了し、澱引きをした後に冷却処理を行います。
冷却処理でワインの品温を-4℃まで下げることで酒石を析出させます。こうすることで、製品になったワインの瓶の底に酒石が出ないように、製品後の安定化を図っています。
ちなみに、発酵終了後の澱引きをした後のタンクの中の様子はこんな感じです。
タンクの底や側面にびっちりと酒石がくっついています。
うちは発酵終了したときに、確実に発酵を停止させるために亜硫酸の添加と、酵母の沈降を早めるためにタンクの外側に冷水を流して品温を下げます。
そのためこんなに出るのです。
実はこの酒石がびっちり付いたタンクを洗うのが一苦労なのです・・・。うちはひたすらお湯をかけて落としています。
ちなみに酒石を舐めてみると・・・口がすぼまるくらい酸っぱいです!(>x<;)
ということで、今回は酒石のお話でした!

新発売!
お待たせしました!
遂に明日6月23日からシャルドネ シュール・リー(2011)を発売致します!
こちらのワインはこれからの季節にピッタリの商品で、冷蔵庫で冷やしていただくと更に美味しくお召し上がりいただけると思います。
食事と合わせてみたり、乾杯の時に是非このワインをお試しください♪

シャルドネ シュール・リー(2011) 瓶詰め
本日、シャルドネ シュール・リー(2011年)の瓶詰めを行いました。
製造本数は1,624本です。
発売日は6月23日を予定しております。
それまであと数日お待ちください♪
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Q. 「シュール・リー」とは?
A. シュール・リー(Sur Lie)とは、「澱の上」という意味で、ワインの発酵後に行われる醸造方法の1つです。
Lieが澱という意味です。
通常は発酵後に澱引きをして澱と上澄み(ワイン)を分けますが、この方法は発酵後に澱を取り除かずにそのままタンク内に静置して、翌年の春までワインと澱を接触しておきます。
澱にはアルコール発酵中に大活躍した酵母が沢山含まれていて、この酵母が自己消化することでアミノ酸やペプチドなどがワインに溶け込み、ワインの味わいに深みや独特の香味を与えてくれるのです。
ちなみに・・・
以前はシュール・リーの表示規定として、「発酵終了後5ヶ月以上澱と接触させてから翌年の6月末までに容器に詰める」という内容でしたが、この規定が改定され、「発酵終了後瓶詰め時点まで澱と接触させ、仕込み後の翌年3月1日~11月30日までに容器に詰めたもの」という内容に変わったようです。
機会がありましたら、シャルドネ樽熟成、シャルドネ樽発酵、シャルドネシュール・リーを飲み比べてみてください♪
味の違いがわかると思いますよ(*^v^)/

氷結サンセミヨン(2011) 瓶詰め
本日、2011年氷結サンセミヨンの瓶詰めを行いました。
製造本数は375ml瓶で2,306本です。
発売日はまた後日お知らせしますので、お楽しみに♪

シャルドネ開花
今朝、ワイナリーの横にある自社農園のシャルドネ畑に行ったところ、開花しているのを観測しました♪
可愛らしい花です。
花といっても花びらはありません。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、よーく見ると、めしべとおしべだけです。
ぶどうは雌雄同体なのです。
なので、自分で受粉をして実をつけます。
もし近くにぶどう畑を見つけましたら、ちらっと見てみてください♪
これからどんどん実が大きくなっていくのが楽しみですね(*^_^*)

シャルドネ樽熟成(2010年) 濾過・瓶詰め
先日2010年シャルドネ樽熟成の澱引きしたワインを、昨日濾過しました。
山辺ワイナリーで行っている濾過の方法は、濾紙を使う方法と、カートリッジフィルターを使う方法がありますが、今回はカートリッジフィルターで濾過をしました。
これがカートリッジフィルターです。
このカートリッジフィルターの特徴は、濾紙に比べてワインの欠減があまりないため、少ない量でも対応できます。
今回は量も少なかったためカートリッジフィルターを使いました。
ちなみに、工場での作業風景はこんな感じです。
ごちゃごちゃしてますが、中央の長い銀色の筒にカートリッジフィルターが入ってます。
ワインは写真の左側にあるポンプを伝って右へ送られていく仕組みになっています。
濾紙を使った濾過方法についてはまた今度説明しようと思います。
そして、本日瓶詰めを行いました!
製造本数は1,218本。
大体2時間もしないうちに終わってしまうので少し寂しい気もします。。
発売日は未定ですので、しばらくお待ちください!
来週は2011年氷結サンセミヨンの瓶詰めと、2011年シャルドネ シュール・リーの瓶詰めが控えています。
どんどん製品が出来上がっていくので楽しみですね♪(*^_^*)

シャルドネ樽熟成(2010) 樽出し
先週、2010年シャルドネ樽熟成の樽出しをしました。
このワインは、14ヶ月間フレンチオークにて熟成させてあります。
写真のように、サイトグラスを通して澱も一緒に吸っていないかどうかをチェックしながら樽出しをします。
今回は澱もなく、綺麗な状態でワインを移動させることができました。
予定では6月7日(木)に瓶詰めを行います!
ワインショップから瓶詰め風景を見ることができますので、ワイナリーにお越しの際は是非ご覧ください♪